低用量ピルを飲むと確実に避妊できる?生理の量が減ったり生理痛もラクになったりする?などなどの様々な疑問や、低用量ピルについていろいろご説明していきたいと思います。

低用量ピルのヤスミンとトリキュラー

低用量ピルと通常のピルとの違い

女性が避妊をするために用いる経口避妊薬というのは、しばしば錠剤をあらわすピルという略称で呼ばれていますが、通常のピルというのは、これまでにも婦人科などで月経困難症の改善のためとして用いられてきた、中用量ピルという種類のものにあたります。この中用量ピルというのは、現在では比較的錠剤中の成分として含まれている卵胞ホルモンのはたらきをする物質の量が多いものであり、効き目も基本的には強めであると考えてよいものです。しかし、こうした中用量ピルの場合には、成分に由来する副作用も多くみられ、使用にあたっては、その副作用とのたたかいという部分も否定できないものとなっています。一般的な副作用としては、吐き気、嘔吐、下腹部痛などといったものがあり、特に吐き気は多くの女性をなやませるものとなっています。いっぽうの低用量ピルですが、こちらは卵胞ホルモンの含有量が少なめになっているものであり、本来の目的であるところの避妊という効果だけをみると、中用量ピルも低用量ピルも、別にかわらないといえます。そのため、避妊が目的でピルを使用するといった場合、現在ではほとんどが副作用がより少ないとされる低用量ピルとなっています。低用量ピルについても、月経困難症の治療のような目的で使用されることがありますが、もともと卵胞ホルモンの含有量が少なくなっているというところから、通常の避妊をする場合などよりも、多めの分量を服用させられることがあります。具体的にどの程度の分量を服用するのかについては、副作用のかねあいもあわせて考えなければならない問題ですので、医師に相談をした上で、医師の指導のもとに、適切な服用にこころがけるということに尽きます。

低用量ピルとコンドームの併用

低用量ピルというのは、女性ホルモンである卵胞ホルモン、黄体ホルモンのふたつの合剤であって、計画的に服用することによって、避妊の効果があるという医薬品にあたります。いっぽうのコンドームのほうは、わが国では特によく用いられているものですが、性行為のときに男性自身にかぶせることによって、妊娠を防ぐという、いわば物理的なシャットダウン効果に着目した製品であるといえます。通常のカップルが避妊を実行する場合には、コンドームのみにたよった方法というのが多いようであり、これは全国的な統計調査などからもあきらかになっています。しかし、この方法では注意深く使用したとしても、年間の失敗率、すなわち妊娠してしまう確率が5パーセント以上になってしまうといわれており、一般的に理解に反して、かならずしも安心確実な方法とはいえないものとなっています。加えて、裏おもてをまちがえて使ったり、行為の途中ではずれてしまったり、破れてしまったりといったアクシデントが怒らないとも限らないという点にも注目しなければならないといえます。そこで、避妊をより確実に行いたいのであれば、男性のコンドームとあわせて、女性の側も低用量ピルをふだんから服用して、両者を併用するのがもっともよいといえるでしょう。低用量ピルの場合には、決められた錠数を毎日飲むようにしていれば、かなりの程度の避妊効果があることがわかっています。そのため、たとえコンドームによる方法に失敗したとしても、低用量ピルのほうでおぎなうことができるのです。ただし、低用量ピル自体には性感染症の予防などの他の効果はないため、性感染症の予防にもなるコンドームと併用することは、やはり望ましいといえるわけです。

低用量ピルと避妊リングの併用

避妊にもいくつかの方法がありますが、わが国で一般に用いられているのはコンドームによる方法であり、これは避妊を実行しているカップルの7割から8割が採用しているということが、全国規模の統計によってあきらかにされています。しかし、このコンドームによる方法では、装着する際に破裂したり、ずれたりするといった初歩的なミスによって、避妊に失敗してしまうことが多いことから、さらに確実性の高い方法も検討する必要があるといえます。そのようななかでも、低用量ピルや避妊ピルとよばれる方法は、かなり避妊の効果についての確実性が高いものとして知られています。避妊リングというのは、かつてはリングのような形態をしていたためにこのように呼ばれているものですが、女性の子宮の入口あたりに装着をして、妊娠がしないようにするための装置のことを指しています。いったん産婦人科などで医師によって装着をしてもらえば、以後数年間は出し入れをする必要がなく、避妊の効果を保ったままというのがメリットです。ただし、この避妊リングにも、位置がずれてしまうといったことがまれに起きるため、完璧に避妊ができるとまでは保証できない部分があります。いっぽう、低用量ピルというのは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンをいっしょにした合剤であって、毎日女性が服用することによって、その効果を発揮するというものです。この低用量ピルを使用している人が避妊に失敗する原因というのは、ほぼ飲み忘れにあるといってもよく、飲み忘れさえなければ、高い避妊効果が保証されています。そのため、あえて両方を使う必要もないかもしれませんが、避妊リングと低用量ピルを併用すれば、ほぼ確実な避妊が可能になるともいえます。

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